この春、「6期生」という新たなメンバーを迎え、その躍進を見せてくれるのが「乃木坂46」です。
この記事では、「乃木坂46」のこれまで約13年続いた歴史について、簡単に分かるようにまとめていこうと思います。
少しでも乃木坂46について興味のある方や、「乃木坂ってなんで今もこんなに人気なの?」と思っている方も、ぜひ最後まで見てみてください!
乃木坂46ってどんなグループ?

乃木坂46とは?

乃木坂46は、2011年8月21日に結成された、秋元康プロデュースのもと「AKB48の公式ライバル」として誕生した女性アイドルグループです。
ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営し、坂道シリーズの第一弾となるグループです。
その後は、乃木坂46を筆頭に、「欅坂46」をはじめとした「櫻坂46」や「日向坂46」が誕生していき、坂道グループが日本のアイドルシーンに大きな影響を与えていくことになります。
結成当初のコンセプトと特徴
結成した当初は、AKB48の「会いに行けるアイドル」と対比し、「清楚で上品」な方向性が打ち出され、ピアノを基調とした楽曲や、「スカートの丈は膝の下」などといったビジュアル面もこのコンセプトが重視されていくことになります。
さらに48グループのように、専用となる劇場公演は持たず、個々のメディア出演やライブ活動を中心に活動を展開したのが特徴的です。
グループ名の由来についてですが、「乃木坂」は、ソニー・ミュージックが当時所有していた「乃木坂スクエア」(東京都港区)が由来。「46」は「AKB48よりも人数が少なくても負けない」という挑戦的な意味が込められています。
歴代メンバーとそれぞれの世代別の歴史を解説!

乃木坂46は、その一貫したコンセプトやイメージ以外にも、世代ごとに異なる魅力を持つメンバーが加入しながら発展してきました。
ここでは、各世代の特徴や活躍を詳しく解説します。
1期生

1期生はその名の通り、乃木坂46の基盤を築いた初期メンバーであり、約4万人の応募者の中から選ばれた36名がデビューを果たしました。
- 初代センター:生駒里奈
- エース的存在:白石麻衣、西野七瀬、生田絵梨花、橋本奈々未、齋藤飛鳥
- 主なメンバー:松村沙友理、高山一実、桜井玲香(初代キャプテン)、秋元真夏(2代目キャプテン)
初期の乃木坂46は、「清楚で上品」というイメージを打ち出し、楽曲やビジュアルコンセプトも洗練されたものが多くなりました。
デビューシングル「ぐるぐるカーテン」では、センターの生駒里奈さんを中心に、フレンチポップ調の楽曲で透明感のあるアイドル像を前面に押し出し、AKB48の「元気で活発な女子」のイメージと差別化を図りました。
その後、「おいでシャンプー」「走れ!Bicycle」などのシングルをリリースし、2013年の「ガールズルール」では白石麻衣さんがセンターを務め、西野七瀬さんや橋本奈々未さんもエースとして頭角を現し、乃木坂46の方向性がより明確になっていきました。
それと同時に、乃木坂46独自のシステムとして「アンダー」と呼ばれる、選抜に選ばれなかったメンバーで組まれたグループが存在し、今もなお受け継がれていく文化となっています。
今では多方面で活躍していることで有名な、齋藤飛鳥さんや伊藤万理華さんなども、初期の頃はアンダーメンバーとして活動することが多く、この活動でいろんな経験をしてきたようです。
こうした現在の基盤ともなる文化を作り上げていったのが「1期生」であり、彼女たちが作り上げたものは、次の世代へと受け継がれていくことになります。
2期生

2期生は、1期生の成功を受けてさらなる層の厚みを加えるために、オーディションで選ばれ加入したメンバーたちです。
1期生の影に隠れがちだった時期もあり、「不遇の2期」と不名誉な呼ばれ方をしていた過去もありましたが、徐々に個々が実力を発揮し、乃木坂46の活動に勢いをつけることになりました。
- 代表的なメンバー:堀未央奈 (2期生初のセンター)
- 主なメンバー:鈴木絢音、北野日奈子、新内眞衣、山崎怜奈
2014年、「バレッタ」で2期生の研修生だった堀未央奈さんがセンターに抜擢されましたが、当初は1期生が中心だったグループにおいて異例の抜擢だったため、ファンやメンバーの間で複雑な気持ちがあったようです。
しかし、堀未央奈さんは持ち前の個性と努力で次第に人気を集め、2期生の象徴的な存在となり、これに続くように他の2期生たちも、「気づいたら片想い」「今、話したい誰かがいる」などの楽曲で選抜入りを果たし、グループ内での地位を確立していきました。
さらに、新内眞衣が「乃木坂46のオールナイトニッポン」でメインパーソナリティを務めたりするなどし、2期生は長い時間をかけて実力を認められ、1期生とともにグループの発展に大きく貢献しました。
3期生

3期生は、乃木坂46の新たな時代を担う存在として大きな期待を受け、1期生の主要メンバーが卒業し始める中で、グループに新たな風を吹き込むことになります。
- 代表的なメンバー:与田祐希、山下美月、大園桃子
- 主なメンバー:久保史緒里、梅澤美波(3代目キャプテン)、岩本蓮加
3期生は、オーディション時から注目度が高く、特にデビュー直後に与田祐希さんと大園桃子さんは3期生初のWセンターとして「逃げ水」で表題曲を担当し、新世代の乃木坂46を象徴する存在となりました。
また、3期生はグループの新たな柱としての役割を果たすだけでなく、演技やモデル業など、個々の活動の幅を広げていった点も特徴的です。
山下美月さんは雑誌『CanCan』の専属モデルとして活動し、女優としてもドラマや映画に出演するなど多方面で成功を収め、久保史緒里さんはラジオや舞台での活躍が目立ち、特に演技面での高い評価を受けています。
梅澤美波さんも『with』の専属モデルとして活躍しながら、グループ初の「副キャプテン」に任命され、さらにその後は2代目の秋元さんが卒業することになり、それを引き継ぐ形で「3代目キャプテン」としてグループを牽引する役割を担うようになりました。
これらの個人としてもグループとしても多岐に渡るその活動により、3期生は乃木坂46の新しい魅力を作り上げ、グループの可能性をさらに広げていきました。
4期生

4期生は、乃木坂46が成熟期を迎える中で、乃木坂46の新たな魅力を打ち出すための新たな光となる存在となりました。
- 代表的なメンバー:遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ
- 主なメンバー:田村真佑、弓木奈於、金川沙耶、林瑠奈
2019年のシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』で遠藤さくらさんがセンターに抜擢され、その横に賀喜遥香さん、筒井あやめさんが抜擢されるなどし、後に「夜明け三銃士」とも呼ばれる3人が、次世代の核を担う存在となっていきます。
その後、賀喜遥香さんも『君に叱られた』センターを務め、個々のメンバーが先輩と同様に、雑誌モデルやドラマなどで活躍の幅を広げています。
4期生のオーディションは、「坂道グループ合同オーディション」となっており、合格とともに配属先のグループが選ばれる仕組みになっています。そこで研修生に選ばれたメンバーが後に「新4期生」として2020年に加入することになります。
新4期生が加入してからは、まとめて4期生として活動しており、弓木奈於さんや林瑠奈さんなどが頭角を表すことになっていきます。
この時期は、1期生がほとんど卒業し、世代交代となった乃木坂46自体に何か変化が求められていく時期でもあったため、現在まで繋いでこられた3.4期の皆さんを応援する声がいまだに多いのにも納得ですね。
5期生

5期生は、2022年に加入したグループのこれからを担うような、期待の新星たちです。
- 代表的なメンバー: 井上和、中西アルノ
- 主なメンバー:菅原咲月(2代目副キャプテン)、一ノ瀬美空、小川彩、五百木真央、池田瑛紗
5期生は、新型ウイルスによる影響が収まりつつある状況での加入ということもあり、当初からファンからの熱量が高く、即戦力としての期待が寄せられました。
加入直後となるシングル『Actually…』では中西アルノさんがセンターに抜擢され、5期生のセンター格の井上和さんは、『おひとりさま天国』でセンターを務めるなど、すでにグループの中心的な存在となっています。
2代目副キャプテンになった菅原咲月さんやその他のメンバーも、加入当初からその完成されたビジュアルや、個性豊かな特技などを披露し、即戦力として期待値の高いメンバーばかりでした。
そして現在、『ネーブルオレンジ』で井上和さんと中西アルノさんのWセンターが実現し、5期生のメンバーのほとんどが選抜入りを果たすなどし、今後の乃木坂46の中心となっていくメンバーたちとなりました。

乃木坂46の代表曲は「インフルエンサー」「シンクロニシティ」!

乃木坂46の楽曲は、テレビの歌番組や度々ヒットチャートなどにも上がってくるので、聞き覚えのあるものが多いのではないでしょうか?
その代表曲は以下の通りです。
- 『インフルエンサー』:第59回 日本レコード大賞を受賞
- 『シンクロニシティ』:第60回 日本レコード大賞を受賞
- 『きっかけ』:ミスチルの桜井さんや、ミセスの大森さんらがカバーし話題に
- 『サヨナラの意味』:卒業ソングとしてランキング上位に挙がることもある楽曲
- 『おひとりさま天国』:現在の乃木坂46を象徴する一曲
レコード大賞を2連覇したり、著名人によるカバーなど、音楽グループとしても十分な実力を兼ね備えており、全国ツアーのライブでは26万5000人も動員するなど、アイドルの域を超えているような活躍を見せています。
これらの裏側を、知りたい方はドキュメンタリー映画『いつの間にか、ここにいる』を見てみると、乃木坂46のリアルな裏側を2時間で味わうことができます!
乃木坂46はどんなところが魅力?

「全ツ」「バスラ」などのライブが本領
先述した通り、2024年の「真夏の全国ツアー(全ツ)」ライブでは、約26万5000人もの観客を動員しているなどし、ライブにはかなり力を入れているグループということがわかります。
毎年行っているライブはこのほかに、周年ライブの「BIRTHDAY LIVE(バスラ)」や、シングルごとに行われるアンダーメンバーによる「アンダーライブ(アンダラ)」などがあります。
これに加えて、別のライブやミート&グリートなどのイベントが毎年行われ、その過酷とも言えるスケジュールの中、ファンのためにと様々なコンテンツを用意して楽しませてくれるのが、魅力の一つです。
多岐に渡る個人活動の魅力
グループとしての活動と並行し、メンバーそれぞれが個人として多岐に渡る活動をしているのも魅力的です。
例として、久保史緒里さんは、大河ドラマ「どうする家康」への出演や、舞台「夜は短し歩けよ乙女」の主役を演じるなど、そのほかにも役者としてドラマや舞台、映画などのシーンで目覚ましい活躍っぷりを見せています。
それに加え、ラジオ番組「乃木坂46のオールナイトニッポン」では毎週パーソナリティを務めており、まさに多岐に渡る活動をしています。

他のメンバーも同様に、モデル業やバラエティ番組への出演に加え、ラジオのパーソナリティやお天気キャスターなど、毎日見ない日はないんじゃないかと思うほどに、みなさん大活躍されています。
繋がれていく「乃木坂らしさ」
世代ごとの紹介にもあった通り、乃木坂46にはこれまで約13年という歴史があり、その物語は先輩から受け継がれる乃木坂46の意思がポイントとなります。
1.2期生が作り上げてきた、乃木坂のスタイルや楽曲の特徴などが今でも感じ取ることができ、それは現在のメンバーが先輩たちの背中を見て学び、それを受け継ごうとする責任のようなものがあるからこそ実現することです。
常にその時代ごとに挑戦する姿勢も忘れず、新しいものへの変化を何度も繰り返し行えるのは、その「乃木坂らしさ」という格の部分があるからです。
このグループが時代に流されず挑戦していけるのは、受け継がれ大事にされてきた格があるからこそなんですね。
現在はどうなってるの?6期生という大きな変化

2025年からの乃木坂46は、エース格である井上和、遠藤さくら、賀喜遥香を筆頭に、新たなメンバーを加えて大きな変化を迎える年になりそうです。
先日発表された6期生11名の加入に期待が高まる中、与田祐希さんらメンバーの卒業が相次ぐこととなりましたが、新しい乃木坂の形が作られていく過渡期として、これからどうなるか必見です。

まとめ
乃木坂46は、「先代から受け継がれる思いと進化し続けるグループ」であることがその人気の秘密なのではないでしょうか。
みなさんも今後の展開も楽しみにしつつ、新しい乃木坂がどんな形になるのかを見守っていきましょう!